INTERVIEW
技術部 次長 中村 由樹
1994年入社 / 札幌支店
札幌支店の技術面を幅広くマネジメント。
現在の仕事の内容を教えてください。
設計業務のかたわら、本社の部長と相談しながら人員を割り振るなどのマネジメントも担当しています。支店内の各設計業務の進捗状況を確認・把握し、必要に応じて社員の週報をチェックしたり、出張届や休暇届の承認、それに残業管理なども本社へ報告します。管理者になると、文章で説明したり記録する場面が意外に多くて大変ですね。もともと国語は苦手な方で(笑)。
現在は、「ほ場整備」の設計を担当しています。農地を切り直して大きくし、用水路や排水路を再配置して新設します。後継者のいない農家さんの水田や畑を後継者のいる農家さんへスムーズに譲り渡して耕作してもらうためにも、こうした事業が必要になるんです。設計業務のトレンドは10年周期ぐらいで変化していくのですが、ほ場整備はもうすぐピークを過ぎて、次は基幹排水路・用水路の更新整備が始まるようです。
農業に関するあらゆる環境が関わってくる仕事。
「農業土木」はどんな工事ですか?
その中にどんなやりがいがありますか?
農業土木といっても、水田や畑を整備するだけではありません。道路をつくったり、必要なら橋を架けることもある。同じような設計業務でも、地形も違えば土質、
設計の仕事自体はご覧の通り地味ですが、工事が終わり図面に描いた通りの形になったとき「やったんだな」という気持ちは大きいし、新たな気付きもあります。改善点を見つけたら、「ここは次回はこうした方がいいな」と次に繋げるようにしています。
農家さんと関わることは、大変だけど面白い。
若い社員に伝えたいこと、期待することは?
我々の仕事には必ずといっていいほど農家さんが関わります。これは大変な面もあるけれど、農家さんにはいろいろな考えの人がいて面白い。先祖代々の土地を守りたい気持ちが強い地域というのも存在します。皆さん立場が違うし土地への思い入れや考え方もそれぞれですから、発注者である官公庁の職員の人たちと一緒に、じっくりと話を聞きます。かといって主張を全部聞けばいいのではなく、説得するところはしていかなければなりません。理解してもらうだけの知識と話術が必要です。そんなこともあって、若い社員には元気な人、挑戦できる人がふえていってほしい。農家さんが心を開いて信頼してくれたら、発注者の官公庁と当社とで三位一体の整備ができます。
工事が終わって農道ができ上がったときなどは、自分の車で走ってみるんです。うれしくて自然に「おお~」と声が出ます(笑)。もちろん、走行性はどうかな?安全性は問題ないかな?という確認も忘れません。